Q 1. 『手でつくる発音』って、なに?
A. 手を動かしながら声を出して、英語にしかない発音をつくる練習方法です。
Q 2. 『手でつくる発音』って、難しい?
A. 発音する舌のかたちと同じ手のかたちをするだけなので、難しくはありません。舌の動きを覚えたら、手を動かさなくても発音できるようになります。
Q3. どうしてカタカナ英語に聞こえるの?
A. 英語を五十音で発音しているからです。
Q4. [l] と [r] の発音ができません。
A. [l] は、舌先が上前歯の付け根につきます。[r] は、舌の奥を上げ舌先はどこにも触れないように軽く曲げます。
Q5.「Q4.の答え」のように言われても、舌をそのように動かせません。
A.舌を思うように動かせるようになるのが『手でつくる発音』です。
Q6. 一つ一つの発音はできるのに、話すとカタカナ英語に聞こえてしまうのはなぜ?
A. 母音を発音しているときに舌が止まっているからです。
「常に変化している母音」
これが英語の発音で、一番大切です。
この変化をつけられるのが『手でつくる発音』です。
英語には、五十音にはない発音がたくさんあります。
いくつかの発音の仕組みを知ると、英語の発音が身近になります。
・アルファベットは、舌の動きかたを教えてくれている
・子音だけの発音がある
・長い子音がある
話すときは
・舌の動きを止めない
・口腔を広げる
・息の速度を速くする
発音の舌・口の動きは、大きく分けて3つ
・舌先でつくる
・舌の奥でつくる
・唇でつくる
・手を使っての母音・子音のつくりかた
・母音は一定ではない - 母音の変化
・長い子音
・母音がつかない子音の発音
・つながる、脱落、弱化する発音
・[n]と[ng]、[n]と[kn]の違い
・英語を話すときの声の出しかた
など、発音に関するいろいろなことをお伝えしています。
上記は、{l}と[r]の舌の動きと手の動きです。
声を出してから手を動かすと、舌が手と同じように動きます。
[l]の場合、舌先を歯の付け根につけてから発音しても[l]の一部分の発音にしかなりません。話すときは、舌先が歯の付け根につくまで前の音が鳴っています。前の音が鳴っている間に舌先がだんだん歯の付け根に近づいてくる音の変化が、滑らかな英語の発音になるのです。
舌が[l]の発音をつくるために動き始めたときからが、[l]の発音になります。
これが、一つ一つの発音はできても話すとカタカナ英語に聞こえる要因です。
英語は常に今出している音と続く音が、重なり合うことが基本です。
この変化が母音や有声子音を出している間に起きるので、日本語のように母音を発音し終えてから次の音を作り始める発音をすると、カタカナ英語になってしまいます。
発音しながら手を動かすことで、重なり合う滑らかな英語を話せるようになるのが『手でつくる発音』です。